マグネシウムとカルシウムの大切なお話。

引き続き、ミネラルのお話です。

前回は、筋肉と非常に関係の深いミネラル、マグネシウムとカルシウムのお話をしました。

 

マグネシウムは、筋肉を弛緩させる(ゆるませる)働きを持つ

 

・カルシウムは、筋肉を収縮させる(縮ませる)働きを持つ。

 

足がツル人は、マグネシウム不足かも。

 

・理想のカルマグ比(カルシウム:マグネシウム)=1:1~1.5:1

 

なんてことをお伝えしました。

 

 

詳しくは、こちらから☟

 

切っても切り離せない、筋肉とミネラルのお話

 

 

今回は…

 

・このマグネシウムとカルシウムが、体内でどういうことをしてるの?

・カルシウムって骨の為にはたくさん摂った方が良いんじゃないの?

 

 

について、お話します^^

 

マグネシウムって体の中で何してるの?

実はこのマグネシウム、現代人は、基本、不足傾向にあると言われています。

 

なぜなら…

 

もう、ありとあらゆる反応に必要だから…🤣

 

緑のお野菜に含まれるクロロフィル。実はこの中心にあるのが、マグネシウム。

 

 

例えば…

 

・骨や歯の成長・強化

・糖をエネルギーとして生み出す時の反応(実に10種類以上!!)。

 

・300種類以上の酵素の活性化(水により馴染みやすい酵素にする)!!

 

筋肉の緊張を制御(前回のお話です)

 

・血圧降下(血管の拡張に関わる)

 

・神経伝達物質の生産・活性化(特に睡眠ホルモンの合成など!!)

 

・DNA、RNAなど遺伝情報の合成

 

・血小板凝集抑制

 

・・・

 

このマグネシウム、普段は6割が骨や歯に、残りは心臓や脳、筋肉に貯蔵されています(生命維持に大切な装置ばっかり!!)。

 

もう、とんでもなく重要なミネラルってことがわかると思います。

 

なのに…

 

実は現代人、不足傾向にあるのですよ。

 

 

じゃぁ、何から摂ればいいの??

 

 

マグネシウムをたくさん含む食品って?

・玄米     :110㎎/100g中

 

・そば     :100㎎/乾麺100g中

 

・イワシ丸干し :100㎎/100g中

 

・アサリ    :100㎎/100g中

 

・あおさ    :3200mg/可食部100g中

 

・あおのり   :1400㎎/可食部100g中

 

・わかめ    :110㎎/可食部100g中

 

・ひじき    :640mg/可食部100g中

 

・アーモンド  :320㎎/可食部100g中

・・・

 

主に海藻類や、海のもの、ナッツ類などに多いようですよ。

 

工夫して摂ってみてくださいね。

 

 

 

次は、カルシウムのお話です。

 

カルシウムって体内で何してるの?

 

カルシウムの主なお仕事は…

 

・骨、歯の形成(これが一番ポピュラーかと…)

 

・神経情報の伝達(実はこんなことも)

 

・血液凝固(止血。体内でも、出血って起こるんです)

 

筋肉の弛緩を抑制(マグネシウムと共に、やってくれてます)

 

ホルモン・酵素の活性化など(ここも重要!!)

・・・

 

これまた、重要なミネラルですよね…

 

でも、前回も言いましたが。

 

骨のためには、カルシウムを摂ればいいのか!💡!

 

というと、そんな単純な話ではありません。

 

 

実は、カルシウムには、とても大切な『体内比率』があります。

 

それは…

 

 

骨に1億、血液に1万、細胞に1 という比率

 

 

これ、とても細胞間の情報伝達にとても重要な比率なのです。

 

 

体って、とても賢くて。

 


この比率を、体内恒常性(ホメオスタシス)システムにおいて、保とうとする
わけです(この比率を保つ仕組みを、カルシウムチャンネルと言ったりします)。

 

ですから…

 

サプリメントやお薬などで、カルシウムを摂りすぎてしまうと…

 

血中のカルシウム濃度が上がります。

 

そうすると…このホメオスタシスというシステムにより、副甲状腺ホルモンが、カルシウム比率の少ない細胞内へ、カルシウムを取り込むよう、働きかけるわけです。

 

と、なると…

 

 

細胞内のカルシウム分子が増加します。

 

 

実はこの状態は、細胞にとっては苦しいのですよ…アップアップ状態。

 

そうなると…細胞間の情報伝達速度が落ちます

 

 

これって、実は大変なことなのです。

 

情報伝達が遅いと、どこかの細胞が弱ってしまったり、怪我をしても、修復が遅れたりするわけですから。

 

とは言え、体内で作れないカルシウムは、外から摂取するしかありません。

 

 

カルシウムをたくさん含む食品って?

・ワカサギ   :450㎎/可食部100g中

 

・あゆ     :250㎎/可食部100g中

 

・がんもどき  :270㎎/可食部100g中

 

・木綿豆腐   :100g/可食部100g中

 

・しらす干し  :210㎎/可食部100g中

 

・サバ水煮缶  :220㎎/可食部100g中

 

・モロヘイヤ  :260㎎/可食部100g中

 

・小松菜    :170㎎/可食部100g中

 

・切り干し大根 :540㎎/可食部100g中

・・・

 

もちろん、乳製品にも多く含まれていますが、前回、カルマグ比の関係上、あまり乳製品はオススメではない、と言った手前、乳製品以外を上げてみました 笑

 

以外にも、緑のお野菜などにも多く含まれているのがわかりますよね!

 

カルシウムをたくさん摂ると、骨は強くなるの!?

 

 

前回のお話で、カルマグ比(マグネシウムに対するカルシウムの比率)の理想は、1.5~1:1だよ、ということをお伝えしました。

 

そして、実は牛乳などは、カルマグ比がものすごーく高くて、人間向きではないよ!というお話も、しました。

 

 

でも…

 

 

骨のためには、カルシウムって摂らなきゃいけないんじゃないの??

 

 

と、思いますよね。。。

 

 

 

実は、カルシウムを過剰に摂取すると、血管内にカルシウムイオンがたくさん流れている状態になります。

 

 

このカルシウムイオン、とっても活性度が高く、早く何かと反応したくてしょうがないのです。

 

だから、骨や歯に到達する前に、血管や筋肉に沈着し、石灰化させてしまうのです。

 

血管だと動脈硬化、軟組織の石灰化などが進んでしまうわけです。

 

 

これ結構、怖いと思いませんか!?

 

 

しかも、カルシウムは、体内で合成できません。

 

だから、摂らなければ、血中カルシウム濃度は減っていく一方

 

 

そんな時に働くのが、ホメオスタシス。

 

 

血中カルシウム濃度が下がると、体は、ホメオスタシスを働かせ、骨にため込んだカルシウムを、血中に溶かし出すのです。

(これにより、一時的に血中カルシウム濃度が上がる現象を、『カルシウムパラドックス』と言ったりします)

 

自分の骨から溶かし出されたカルシウムイオンは、これまた活性度バリ高なので、骨には戻りません

 

そのまま血管や細胞に入り込み、様々な組織を石灰化していってしまうのですよ。

 

これ、なかなかに怖い話だと思いませんか?

 

 

 

だから…

 

 

 

カルシウムだけ摂ってれば大丈夫!とか、マグネシウムだけ摂ってればOK、とか言う話ではなく。

 

何事も、バランスが大切ってことなのです。

 

 

 

覚えておいていただきたいのは、

 

体は、様々なところで『均衡(バランス)』を保とうとしています。

 

だから、一部分だけをピックアップしてみるのではなく、全体的に良くなっていく必要がある、ということ。

 

 

 

次回は、『むくみ』に関連するミネラル、カリウムのお話をしますね。

 

 

 

ちなみに、私ってマグネシウム足りてるの?!カルシウムは!?

 

…と、気になる方は、簡単な方法でチェックできますので、TwitterDMより、ご連絡くださいネ^^

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