むくみとミネラルの話

今回は、『むくみ』『浮腫み』のお話です。

前回は、筋肉と非常に関係の深いミネラル、マグネシウムとカルシウムのお話をしました。

 

マグネシウムって、体の中でめちゃくちゃ大切!!

 

・カルシウムとマグネシウムで、筋肉の弛緩(ゆるみ)と緊張(ちぢまる)のバランスをとってる。

 

・理想のカルマグ比(カルシウム:マグネシウム)=1:1~1.5:1

 

・何事も、バランスが大切!!

なんてことをお伝えしました。

 

詳しくは、こちらから☟

 

マグネシウムとカルシウムの大切なお話

 

 

 

今回は…

 

 

むくみ

 

 

まず、むくみをとらないと、その足は痩せないよ!!

 

何て言われた方もいるのではないでしょうか。

 

 

 

そう。脂肪を減らそうと思ったらまず、むくみを取り除かなければならないのですが…

 

 

そもそも、

 

 

体のむくみってミネラル関係あるの??

 

 

について、今回はお話します^^

 

むくみって何?『むくんでる』ってどういうこと?

人体の約60%は水分。ということを、聞いたことがあると思います。

 

人はこれらの水分により、栄養の運搬や、老廃物除去を行っています。

 

 

 

 

が…

 

 

その大事な大事な水分って、どこにあるのか?と言うと…

 

実は2/3は細胞内液と言って、細胞の中に含まれています。

 

残り1/3が、細胞と細胞の間を満たしていたり、血液中に含まれたりするのです。

 

そしてこの比率も、ホメオスタシスにより、バランスが保たれています。

 

 

 

 

 

ところが。

 

この、バランスが崩れ、細胞と細胞の間の水が異常に増加してしまった状態が、『むくみ』であり、医学用語では『浮腫』といいます。

 

 

多くの「むくみ」は、病的なものではないとされますが。

 

それでも、見た目にブワッと太く見えたり、だるかったりして、気になりますよね🤣

 

 

 

 

むくみの原因って何?

 

様々な要因が考えられますが…

 

一過性のむくみの原因として多く考えられるのが、このあたり☟

 

・運動不足・アルコール過多・睡眠不足・タバコ・冷え・ストレス(血流の低下・リンパ液の滞留

 

・塩分過多(ミネラル濃度の変化

 

・生理などによるホルモンの変化

 

・・・

 

※慢性的な浮腫みに関しては、心臓、肝臓、腎臓などといった大きな臓器の疾患が疑われますので、今回は除外して考えます。

 

※お酒の飲みすぎも、むくみにつながります。

 

 

①血流の低下によるむくみ

 

これは、イメージも付きやすいと思いますが…

 

人は、心臓からのポンプ作用で全身に血液を巡らせていますが、この心臓ももちろん、筋肉。

 

当然、ポンプが弱くなると、全身にめぐる血液を押し出す力が弱くなっていきます。

 

また、末端部から帰って来る血液は、主に各箇所の筋肉が収縮することで、血液を流しています。

 

 

わかりやすいのが、ふくらはぎ。

 

ここ、第二の心臓と言われたりしますよね。

 

 

ふくらはぎの筋肉が弱いと、足の先まで巡ってきた血液を、重力に逆らいながら心臓へ戻すことが難しくなってきます。

 

もちろん、心臓は常に血液を送り出しているので、押し出される形でゆっくりと戻っては行きますが、時間がかかるわけです。

 

そうなると、体に水分がたまり、『むくみ』となるのです。

 

 

②リンパ液の滞留によるむくみ

 

また…

 

血液とはまた違い、人はリンパ管というところで、リンパ液を循環させています。

 

これは何か?と言うと…

 

 

心臓から送り出された血液は、体の隅々の毛細血管に入り、栄養を届けます。

 

その後、毛細血管から静脈に入り、心臓に戻る血液は、実は90%程と言われています。

 

 

 

え。

 

 

じゃぁ、残り10%は…?!

 

 

そう。

 

この、残り10%、静脈に入りきらなかった血液が、体の隅々でリンパ液としてリンパ管に吸収されるのです。

 

 

このリンパ液は、血管とはまた違い、リンパ管を通って、心臓の近くまで戻り、『静脈角』というところで、静脈に合流し、心臓へ戻されるのです。

 

 

リンパ液は、成人で約1リットル/1日と言われています。

 

 

この、リンパ液が異常に増え、リンパ管に回収しきれず、外に貯留してしまってる状態も、見た目にブヨヨンとした、『むくみ』なのです。

 

 

 

③ミネラル濃度の変化によるむくみ

 

実は、人の体は、ナトリウムとカリウムにより、血圧やリンパ液、pH(ペーハー、酸性・アルカリ性のバランス)、浸透圧などの調整をしています。

 

 

実はこのナトリウム。

 

成人の人体の中に、約100g含まれると言われていますが、どこにあるの?と言うと、50%が細胞外液中に、40%が骨格中に含まれています。

 

そして、細胞内液中には、わずかしかありません。

 

 

 

ところで。

 

ここで、いわゆる塩。塩分。これは、Nacl(塩化ナトリウム)です。

 

要するに、塩分をたくさん摂ってしまうと、細胞外液中のナトリウム濃度が一時的に上がってしまうのです。

 

 

 

となると…

 

 

ホメオスタシスとしては、『細胞外液内のナトリウム濃度を下げよ!!』との指令を出すわけで…

 

濃度を下げるには、水を増やせばよい。

 

ということで、細胞外液が増え、これが『むくみ』となるわけです。

 

 

④ホルモンの変化によるむくみ

 

これは、生理や閉経などにより、ホルモンのバランスが崩れることから、自律神経の乱れが主な原因となってきます。

 

自律神経は、血管の拡張や収縮をコントロールしていますから、血流の低下を招き、むくみやすくなってしまうのです。

 

また、甲状腺の機能低下により、代謝に関わるホルモンが減少することによっておこるむくみなどもあります。

 

 

 

むくみが気になる人は、カリウム摂ればいいの?

 

ナトリウムと一緒に、血圧やリンパ液、pH、浸透圧などの調整をしているカリウムは、成人の人体中に約200g含まれるとされています。

 

このカリウムですが、腎臓でのナトリウムの再吸収を抑制する働きもしているのです。

 

 

※小腸で吸収されたナトリウムは、多くが腎臓から尿として排出されますが、

この時、体内では腎臓からナトリウムを再吸収して、体内のナトリウム量を保っています。

 

 

なので…

 

塩辛いものが好きな方などは、カリウムも少し気にしてみてくださいね。

 

 

【カリウムを多く含む食品】

 

・きざみ昆布  :8200㎎/可食部100g中

 

・切り干し大根 :3500㎎/可食部100g中

 

・焼きのり   :2400㎎/1枚中

 

・あおさ    :3200mg/小さじ1中

 

・レーズン   :740㎎/大さじ1中

 

・干し柿    :670㎎/1個中

 

・アボカド   :570mg/1個中

 

・バナナ    :350㎎/1本中

・・・

 

 

主に乾物や海藻類、ドライフルーツ等に豊富に含まれているようです。

 

工夫して摂ってみてくださいね。

 

ちなみに、ナトリウムに関してはいわゆる「しょっぱい物」であれば、ある程度含まれています.

 

現代人の食生活において、不足することは基本ほぼ無いので、特に食材はご紹介しません。

 

 

 

 

 

ちなみに、私ってマグネシウム足りてるの?!カルシウムは!?

 

…と、気になる方は、簡単な方法でチェックできますので、TwitterDMより、ご連絡ください^^

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